巨人、5連打で逆転サヨナラ!由伸監督「諦めずによくつないだ」
「巨人6-5中日」(19日、東京ドーム)
高校球児に負けない劇的なドラマを完結させた。巨人は1-5の九回に1死一、二塁から怒とうの5連打で5点を奪い、今季2度目のサヨナラ勝ち。4点ビハインドの九回逆転サヨナラ勝利は2000年9月24日、リーグ優勝を決めた中日戦以来で、高橋監督は「諦めずによくつないだ」と声を上ずらせた。
仕上げたのはマギーだ。前打者の田中俊が同点適時打を放ち、なお1死一、三塁。「何とか自分で決めようと思っていた」と初球をたたき、打球は左前へ。来日初のサヨナラ打に「素晴らしい雰囲気だった」と興奮気味で「みんながいい形でつないでくれた」と一丸での劇勝を強調した。
熱戦が続く高校野球に胸を高鳴らせている。「感銘を受けるのはゲームセットまで諦めないこと。そういう気持ちを思い起こさせてもらっている」とマギー。今夏は快進撃を続ける金足農のエース・吉田の姿が特に印象に残っているといい「驚かされるよ」と表情を緩ませた。
チームの誰もが最後まで諦めずに奪い取った1勝で、4カードぶりの勝ち越しを決めた。「普通に勝てるのが一番いいけど、こういう勝ちもチームに勢いがつく。来週に向けて弾みにしたい」と指揮官。残り31試合。敗色濃厚下からのサヨナラ劇での連勝で、上昇ムードが漂い始めた。