ソフトバンク3連勝 今宮が決勝6号2ラン
「オリックス4-8ソフトバンク」(19日、京セラドーム大阪)
高く舞い上がった打球は美しい放物線を描き、右方向へ伸びた。同点に追いつかれた直後の九回1死三塁。ソフトバンク・今宮が3番手山田が投じた外寄りのチェンジアップを捉え、バットを振り抜いた。右翼フェンスをぎりぎり越える決勝6号2ラン。「今までチャンスで散々打ててなくて、チームが負けた試合もあった。期待に応えられてよかった」。ヒーローは白い歯を見せた。
今季初めての右方向へのアーチ。「バットに当てれば点になると思っていた。打った瞬間、犠牲フライにはなると思ったがまさか入るとは」。この試合前まで得点圏打率・164。「打たないといけない気持ちだった」と責任も感じていただけに喜びもひとしおだ。
この日は三回にも一時同点打をマーク。今季15度目の複数安打も記録した。16日に5号ソロ。前日18日も右前に2点打を放つなど、これまでのうっぷんを晴らすかのように調子を上げている。工藤監督も「こうして結果が出ると本人もうれしいし、彼の笑顔が出ると僕らもうれしい」と表情を崩した。