日大三が“吉田対策” 150キロのマシンを前方に
「第100回全国高校野球選手権・準決勝、金足農-日大三」(20日、甲子園球場)
日大三(西東京)は19日、準決勝・金足農(秋田)戦に向け、兵庫県西宮市内のグラウンドで約2時間の練習を行った。小倉全由監督(61)のもと“吉田撃ち”へ徹底した対策を練った。
フリー打撃では、打撃投手に約3メートル前で投げさせ、マシンは速度150キロに設定。速球に目を慣らすため、打つだけでなく「見送り」にも時間を割いた。「吉田君のスピードボールにどう対処するか。低い球は捨てる。ボールだと思って見逃して三振になってもOKというくらいの意識で臨む」と指揮官。主将の日置航内野手(3年)は「吉田を打って勝つイメージしかない」と意気込む一方「四球を選ぶのも大事」と冷静に選球眼を養った。
守備練習では、金足農が準々決勝・近江戦で、2ランスクイズで逆転サヨナラ勝ちしたことを受け、バント処理も入念に行った。旋風を巻き起こしている雑草軍団を相手に迎え、聖地がアウェー化する心配もあるが「自分たちを応援してくれていると思ってやる」と小倉監督。高山(現阪神)らを擁した2011年以来7年ぶりの全国制覇へ、大きなヤマ場となる。