大阪桐蔭・藤原さすが決勝男!3安打2打点 さあプロで「トリプルスリー」
「第100回全国高校野球選手権・決勝、大阪桐蔭13-2金足農」(21日、甲子園球場)
大阪桐蔭(北大阪)が圧倒的な力を見せ付け、100回大会の頂点に輝いた。今秋ドラフト1位候補の4番・藤原恭大外野手(3年)は一発こそ出なかったが、3安打2打点の活躍。走攻守三拍子そろった将来のスターはプロ野球での目標にトリプルスリーを掲げた。また最強軍団を率いた西谷浩一監督(48)は春夏の甲子園で単独最多となる7度目の優勝監督となった。
決勝男は健在だった。今秋ドラフト1位候補の大阪桐蔭・藤原は3安打2打点。甲子園の左打者史上最多&大阪桐蔭史上最多の通算6本塁打目は放てなかったが、足とバットで4番の役割を果たした。
三回1死一塁は中前に打球を放つと、緩慢な動きを見て一気に二塁を陥れた。五回は1イニングで適時打を含む2安打。「自分の力以上の物を出してくれた最高の場所」。甲子園の決勝3試合で通算・571、2本塁打、5打点。最強軍団の中でも、大舞台での勝負強さは際立っていた。
大会前に両親へ送る手紙には「集大成なので春夏連覇して、ホームランを2本打ってきます。約束します」とつづった。公約以上の活躍を果たし、晴れやかな表情でスタンドの両親に手を振った。
仲間に刺激されてきた野球人生だった。中学では枚方ボーイズに入団。スーパー中学生として注目を浴びた現主将の中川に衝撃を受け、練習から目の色が変わった。
高校では、中学時代から騒がれていた根尾とチームメート。「日本で一番騒がれていた選手とやれていい刺激になった。一緒に成長した仲間だと思う」。負けず嫌いの反骨心を原動力に成長を遂げ、高校生活最後の大会で大きく花開いた。
今後は高卒でのプロ入りが目標。「最終的にはトリプルスリーを目標にやりたい」。身体能力は抜群。イケメンでスター性も兼ね備えた逸材は、プロでも挑戦を続けていく。