智弁和歌山・高嶋仁監督が勇退 甲子園最多68勝、優勝3度
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甲子園春夏通算最多の68勝を挙げている智弁和歌山・高嶋仁監督(72)が25日、同校で会見し、24日をもって勇退したことを発表した。コーチだった中谷仁氏(39)が監督として指揮を執る。
1994年春、97、00年夏の甲子園で優勝。今春の第90回選抜高校野球では、優勝した大阪桐蔭に敗れ準優勝だった。今夏の第100回全国高校野球選手権で大阪桐蔭へのリベンジとともに優勝を目指していたが、1回戦で近江に敗れた。
90年代から2000年代にかけて同校を常勝軍団として甲子園に率いた。ベンチ前で“仁王立ち”する姿がトレードマークに。
近年は体調不良と闘い、15年夏の甲子園で敗退後、一度は辞意を固めていたこともあった。しかし学校側の遺留や、有望な選手たちを育てたいという思いから、記念大会である今夏まで指揮を執り続けた。
中谷コーチは97年夏優勝時の主将で捕手。阪神、楽天、巨人を経て、昨年春から母校のコーチに就任していた。