「ソフトバンク５－１西武」（２５日、ヤフオクドーム）

　ノーヒットノーランの夢は九回無死、アウトあと３つのところで水泡に帰したが、ソフトバンクのミランダは快投で来日初登板から２連勝を飾った。

　最速１５０キロの直球。変化球はフォークとチェンジアップが大半で、スライダーを数球投げたのみだったが、猛打自慢の首位西武打線を手玉に取った。「今日は野球人生の中で一番好調なマウンドだった」。八回まで無安打投球を続けて迎えた九回。「そのつもりでマウンドに上がった」が、秋山に右越え打を浴びて大記録は幻に。

　ここで珍しく工藤監督が自らマウンドに向かった。「一本打たれたら行こうと思っていた。投手はそこを目標にやるところもある。本人の顔を見て話をしたかった」。続投の意思を示したことで完封を託したが、浅村に適時打を許した。その後、完投まであと１アウトで降板して８回２／３、２安打、１失点。それでも工藤監督は「よく投げてくれた」と惜しまず賛辞の言葉を送った。

　ソフトバンクは今季最長を更新する８連勝。首位西武との差は６ゲーム差に縮まった。