巨人・沢村 八回ぶち壊し6失点KO 「全てが僕のせい」
「巨人8-9阪神」(26日、東京ドーム)
いいことずくめの快勝劇への流れを台無しにした。5点リードの八回。3番手で登板した巨人・沢村が大乱調で6失点KO。「チームの勢い、流れの全てが僕のせいで飛んでしまった」と唇をかんだ。
3点差とされ、なお2死一塁から連続四球を与えたことが命取りとなった。満塁から俊介にはカウント0-1からの2球目を痛打された。「ストライクを取るのにいっぱいいっぱいだった」。経験豊富な右腕が、我を失っての大逆転負けに、高橋監督は「あの回しか振り返るところはないよね」と嘆いた。
手薄な救援陣に追い打ちをかけるように、この日、左膝痛のマシソンと、上半身のコンディション不良のカミネロが、精密検査のため近く渡米することが判明。手術となれば今季絶望は必至で、単年契約のカミネロは退団の可能性もある。
好不調の波が激しい沢村だが、代わりがいないのも事実で、斎藤投手総合コーチは「ウチの中では一番(球の)スピードがあるわけだから」と2軍再調整を否定した。残り25試合。泣きどころは解消されぬまま、終盤戦に突入する。