日本ハム・清宮 高卒新人30年ぶり!2試合連続猛打賞 清原も松井も超えた

 「日本ハム4-2楽天」(26日、札幌ドーム)

 日本ハムのドラフト1位ルーキー、清宮幸太郎内野手(19)が「6番・指名打者」で先発出場し、プロ初となる2試合連続3安打の活躍でチームを7カードぶりの勝ち越しに導いた。高卒新人の2試合連続猛打賞は、1988年の立浪和義(中日)以来、ドラフト制後では史上2人目。清原和博(元巨人)や松井秀喜(元ヤンキース)でもなし得なかった記録を打ち立てた。

 平成最後の夏、清宮が歴史に名を刻んだ。2点リードの八回。この日3安打目となる右前打を放つと、地鳴りのような大歓声が降り注いだ。清原でも、憧れの松井でも記録できなかった2試合連続の猛打賞。北の大地でスーパールーキーが球史に新たな彩りを添えた。

 「素直に2試合連続で打てたことはうれしいですけど、特に気にしてはいないので。次の試合もたくさん打てればいいと思います」

 まずは、二回1死一塁の場面で左腕・塩見から中堅フェンス直撃の二塁打。鶴岡の適時打で2点目のホームを踏むと、四回は右中間に運ぶ二塁打で好機を演出し、再び鶴岡の一打で生還。八回には、前日に札幌ドーム初本塁打を放った宋家豪からまた快音を奏でた。

 ドラフト制後の高卒新人では88年の立浪以来、30年ぶりとなる史上2人目の2戦連続3安打。清宮は「自分の形で振れているのがいいかなと思います」と絶好調の要因を語る。21日の1軍再昇格以降、6試合の出場で22打数10安打、打率・455、3本塁打、8打点。もう、なくてはならない存在だ。

 一方、右肘炎症でリハビリ途中のスローイングメニューも順調に進んでいる。この日の試合前練習では、約30メートルの距離で強めのキャッチボールを行った。「だいぶいい球が投げられるようになりました」。守備を含めた出場は9月以降になる見通しだが、確実に攻守での完全復帰への道を歩んでいる。

 「負けられない試合が続いていて、その中で得点して貢献できたことが良かったです」

 2打席連続二塁打を含む全打席出塁で流れを呼び込んだ清宮の活躍で、チームは7カードぶりの勝ち越しを決めた。栗山監督は「まだまだこんな打者ではない」とさらなる爆発を期待する。勢いは止まらない。晩夏の逆襲ロードを突き進み、歓喜の秋をつかみ取る。

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