９月１日付で楽天のゼネラル・マネジャー（ＧＭ）に就任する石井一久氏（４４）が２７日、楽天生命パーク宮城で記者会見を行い、チーム再建への意気込みを語った。また会見前に行われたスカウト会議にも出席。今夏甲子園で準優勝した金足農の１５０キロ右腕・吉田輝星投手（３年）にラブコールを送った。

　「素晴らしい投手。秋田から東京に行く前に仙台があるので、仙台の駅で立ち寄っていただければと思います」

　“一久節”全開で、進路が注目されるみちのくのスターに同じ東北の楽天をアピール。「ぜひ東北の方でプレーしていただければ。こればっかりはご縁なので、そのまま通過して東京行っちゃうかもしれないし。何とか仙台で降りていただきたい。１２人しかいない１位候補という評価をしています」と思いを口にした。

　故星野仙一球団副会長（享年７０）の後を受けることになる石井氏は、チーム再建の大きな柱として「生え抜きのスーパースターを育てていくことが大事」と力説。吉田はその条件に合致する存在とみている。

　会見に同席した立花球団社長からは早くも１０月２５日のドラフト会議でのくじ引き役も任命された。「僕は一応勝負師なんで。やるからには勝ちたいんで」と石井氏。天然キャラとは一転、辣腕（らつわん）を振るう。