オリックス・中島、逆転サヨナラ弾 7点差ひっくり返した!
「オリックス10-8西武」(1日、京セラドーム大阪)
8年ぶりの大逆転劇。最後を締めたのはオリックス・中島宏之内野手だった。1点ビハインドの九回無死二、三塁からヒースの149キロを完璧に捉えた。サヨナラを確信し両手を挙げると打球はそのまま左翼スタンドに飛び込んでいった。
「ここ決めなアカンと思って打席に入りました。それまで力入ってたんで、力入れんと打とうと思って。サヨナラ打と思ったらホームランになった。良かったです」
通算192本目の本塁打が自身初のサヨナラ弾。「記念にボールもらって帰ろう」と笑った。
四回終了時点で1-8。首位・西武に大きく引き離されていたが誰も諦める者はいなかった。ロメロが2打席連発で反撃のノロシを上げると、八回にはT-岡田の2ランで1点差に迫り劇弾へとつないだ。
福良監督は「すごい粘りでしたね。全員、途中から出た者も諦めてなかった」と選手を称えた。
就任3年目、開幕前に「期するところはあります。結果を求められる世界ですから」と不退転の決意を口にして臨んだ。今季5度目のサヨナラ勝利で4位浮上も、3位・日本ハムまで8ゲーム差。自力CSの可能性も消えたままだ。現状は限りなく厳しい。それでも7点差をひっくり返す粘りあれば、まだ分からない。