ドラフト上位候補の日体大・松本航、完投発進 30勝大台へあと4
「首都大学野球、日体大2-1帝京大」(1日、バッティングパレス相石スタジアムひらつか)
首都大学野球の秋季リーグ戦が開幕。2年連続となる秋の日本一を目指す日体大は、ドラフト上位候補の松本航投手(4年・明石商)が5安打1失点で完投勝ちし、通算26勝としてリーグ史上9人目の30勝に向けて好スタートした。
松本航は侍ジャパン大学代表として海外遠征し、いつもと違う夏となったが、開幕戦で快投。「調整が難しかった。最近まで調子が上がらなかった。感覚的にフォームやリリースのポイントを確認した」とホッとしたような表情を見せた。
152キロもマークした直球のかかりもよく、終盤にかけてはツーシームも効果的に使った。奪三振は9にとどまったが121球で完投した。
ネット裏ではNPBスカウトが視察。ヤクルトの橿渕スカウト部デスクは「コンスタントにいい調子を維持している。秋から悪いのを見たことがない」とローテ投手としての絶対条件を高く評価。通算37勝の東海大・菅野(現巨人)らに続く史上9人目の大台まであと4勝のカウントダウンに入った右腕が、さらに輝きを増した。