ドラフト候補、日体大・東妻が好救援 自己最速155キロも計測 プロ5球団が視察
「首都大学野球、日体大2-1帝京大」(3日、バッティングパレス相石ひらつか)
秋連覇を目指す日体大が逆転勝ちで勝ち点1を獲得した。今秋ドラフト上位候補の東妻(あづま)勇輔投手(4年・智弁和歌山)が好救援で今季初登板初勝利。昨秋の神宮王者が覇権奪回へ好発進した。
直球の走りに磨きがかかった。1点ビハインドの六回から東妻が2番手として登板すると150キロ台を連発。「腕を振れていた」と自己最速を更新する最速155キロも計測し、流れを呼び込んだ。
直後の攻撃で味方が逆転すると、スライダーやスプリットを織り交ぜながら的を絞らせなかった。3回無失点で勝利投手。古城隆利監督も「要所で抑えてくれた」と称えた。
病み上がりでも東妻には関係なかった。開幕した1日に体調不良を訴え、ベンチを外れ休養。しかし、試合が中止となった2日には練習復帰し「全然悪くなかった」と不安を一掃した。
開幕戦で完投勝ちした松本航投手(4年・明石商)とともにWエースに死角はない。この日も中日など5球団のスカウトが視察。プロ注目右腕2人がフル回転し、2季ぶりのリーグ制覇と神宮大会連覇を目指す。