ヤクルト上田、人生初サヨナラ劇弾!燕の底力で土壇場九回一挙6点
「ヤクルト12-9中日」(4日、神宮球場)
これが変ぼうを遂げたツバメ軍団の底力だ。サヨナラを告げるヤクルト・上田剛史外野手(29)の打球が右中間席に飛び込むと、一塁側ベンチは空っぽになった。土壇場で6点差を追いついての大逆転星。来季続投が正式に決まった小川監督も「奇跡のような試合だった」と興奮を隠せなかった。
6点を追う九回にまずは代打・武内が4年ぶりのアーチとなる右越え2ラン。そこから集中打で1点差に追い上げ、なお2死一塁から大引が右中間への同点適時二塁打。奇跡への扉をベテラン2人がこじ開けた。
そして9-9の延長十一回2死一、二塁。途中出場の上田が又吉から人生初のサヨナラ弾となる1号3ラン。お立ち台では「最高です!!」と声を張り上げた。本拠地では連日早出で打撃練習。宮本ヘッドコーチ、石井打撃コーチらの指導に応え「恩返しができてよかった」と喜んだ。
渋い脇役たちの活躍で連敗は3でストップ。指揮官は「こういうことが起こり得るというのを、経験したのは大きい」と劇的星の価値を強調した。CS進出へ一気に再加速する。