ドラフト候補、国学院大・清水が1失点完投 九回被弾で完封逃すも3安打に抑える
「東都大学野球、国学院大3-1立正大」(11日、神宮球場)
国学院大が先勝した。今秋ドラフト候補で最速151キロ右腕の清水昇投手(4年・帝京)が1失点完投。五回まで無安打投球の好投で勝利に貢献した。
安定感が抜群だ。直球の最速はこの日145キロながら、「90~100パーセントの気持ちを込めて投げよう」と丁寧に低めを突いた。九回に被弾し完封こそ逃したが、被安打はわずか3本。ツーシームや曲がりの小さなスライダーを駆使し、強打の立正大打線から凡打の山を築いた。
夏の経験が生きた。侍ジャパン大学代表として7月に海外遠征。チームメートになった東洋大・甲斐野、日体大・松本らプロ注目右腕らを間近で目にし、刺激を受けた。「(意識が)かなりありました」と清水。鳥山泰孝監督も「精神的にも一回りたくましくなった」と称えた。一皮むけたエースがチームを2010年秋以来となる優勝へ導く。