オリックス東明896日ぶり白星 右肘手術から復活「涙が出るかと思ったけど…」

 「オリックス7-0西武」(12日、ほっともっとフィールド神戸)

 896日ぶり勝利の瞬間は笑顔だった。オリックス・東明大貴投手(29)が5回3安打無失点の好投で2016年3月30日・日本ハム戦以来の白星を手にした。

 「うれしいです。涙が出るかと思ったけど、出なかったですね。長かったですね。投げられない期間が長かったですから」

 一昨年は初登板で勝利したが、10連敗でシーズン終了。オフに右肘を手術。昨季は復帰したものの右肘の状態が思わしくなく、2度目の手術となった。

 「投げていても気持ち悪いというか。痛みが取れない。10人に1人くらいはあるらしいですが、またかと…」

 リハビリも2度目。中川リハビリコーディネーターがいつも一緒だった。レンジャーズではダルビッシュも見てきたスペシャリストが支えてくれた。1軍昇格の際には「楽しんで来てください」と送り出された。言葉に押されるように思いっきり投げられる喜びをマウンドで爆発させた。勝利球は記念に持って帰る。通算17勝目。右腕が復活した。

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