阪神ファンも異例の拍手で祝福 中日・松坂にバースデーソング

力投する中日・松坂大輔=甲子園(撮影・北村雅宏)
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 「阪神-中日」(13日、甲子園球場)

 異例の歓声が沸き起こった。二回、2死一塁で中日の先発・松坂大輔投手が打席に立つと、左翼スタンドからラッパ音とともに、バースデーソングが奏でられた。

 この日が38歳の誕生日。すると、その音に合わせてバックネットや一塁側、右翼席の阪神ファンも祝福。音楽の最後には、盛大な祝福の拍手が湧き起こった。

 甲子園球場で敵チームの選手が、誕生日を祝福されるのは極めて異例。甲子園での登板は2006年6月9日以来、実に12年ぶりとなる。怪物の凱旋を甲子園球場全体で祝福した。また、過去、誕生日の登板は2003年・日本ハム戦、05年・楽天戦、06年・日本ハム戦の3試合で2勝0敗。05年は7回無失点の白星、06年は完封勝利と好成績を収めている。

 松坂は五回まで5安打1失点。移籍後初めて登板した屋外球場のマウンドで6勝目の権利を手にした。

 立ち上がりからストライクが先行し、上々の投球内容。初回を三者凡退に仕留めると、二回も無死一、二塁を無失点で切り抜けた。三回も無死一塁で北條を三ゴロ併殺打に仕留めて無失点。5点リードの四回、陽川に適時二塁打を打たれたが、最少失点でしのいだ。五回は腰を気にする仕草を見せながら、2死二、三塁のピンチを乗り越えた。

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