兵庫出身・原で、ヤクルトが3位巨人に4差
「阪神0-4ヤクルト」(14日、甲子園球場)
雨降る甲子園で、ヤクルト・原が独り舞台を演じた。8回2安打無失点無四球の快投に、貴重な適時打。「応援がすごくて、ピンチになると押される。ピンチを作らないようにと思った」と会心の5勝目に白い歯がこぼれた。
悪天候をも利用した。120キロ台のスライダーを増やして緩急をつけると、持ち味の140キロ台のシュートも雨で普段より大きく変化。的を絞らせなかった。後半戦は8試合すべてで5回以上を投げ、かつ6試合が1失点以下という抜群の安定感。田畑投手コーチは「言うことない。自信を持って投げている」と手放しで褒めた。
1点リードの六回には、小野の直球を捉える左前適時打。「何としても打ちたいと思っていた」と、なかなか追加点が奪えない展開を自ら打破し、なんと5試合連続安打だ。
再び貯金2となり、3位・巨人との差を4ゲームに広げた。「残りあと何試合かが一番のポイント。そこでいい投球をしてこそ」と原。兵庫県出身。東洋大姫路時代も沸かせた地元の甲子園で、CS進出へチームを力強く前進させた。