巨人 4季連続V逸の要因は…

厳しい表情でスコアボードを見つめる巨人・高橋由伸監督=横浜スタジアム(撮影・棚橋慶太)
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 巨人は15日のDeNA戦に敗れ、球団ワーストタイの4年連続V逸が確定した。広島に大差をつけられ、最下位の阪神とも1・5ゲーム差。2年連続のBクラス危機にも直面している。

 岡本がブレークし、明るい材料もあった。ただ、常勝を期待する巨人ファンにとってはもどかしいシーズンが続いている。

 オフに4番候補でゲレーロ、投手陣は上原や野上を補強。V奪回への機運は高まったが、ふたを開けてみれば完敗だった。その要因について、デイリースポーツ評論家の関本四十四氏は「ひとつ挙げるのは難しいが、リリーフ陣を整備できずに苦しんだ。対応が後手後手となってしまった」と振り返る。

 1点差ゲームでここまで9勝23敗。僅差の展開で送りバントが決まらず、1点を奪いにいく攻撃のバリエーションも乏しかった。接戦に弱い要因は攻撃側にもあるが、リリーフ陣での逃げ切り失敗も少なくなかった。

 開幕直後、カミネロ、マシソン、沢村、上原で勝ちパターンを形成。だが、昨季登板のなかった沢村は病み上がりで、開幕直前の合流でキャンプを経験できなかった上原も本調子には遠かった。

 抑えのカミネロも安定感を欠き、マシソン頼み。6月2日のオリックス戦(京セラ)では早くもイニングまたぎをさせたものの、延長でサヨナラ負け。その翌日も同点の八回に登板したマシソンが打たれ、2夜連続1点差で敗れた。「マシソンに負担をかけ過ぎてしまった」と関本氏。ブルペンの大黒柱と言える助っ人は7月29日に左膝痛で離脱し、今季絶望となった。

 広島は昨季までの勝ちパターンだったジャクソンや今村が不調と見るや、フランスアと一岡を勝ちパターンに組み込み、チーム状態を維持。一方、昨季活躍したカミネロや実績のある沢村の復調を待った巨人は、シーズン終盤も立て直しができない状況となっている。

 関本氏は山口俊の抑え起用にも疑問符をつける。「制球に苦しんでいるし、今の状態では苦しい。もう時間はないが、制球力もスピードもあるメルセデスを抑えに回すこともひとつの手段。大胆な策を打たないと厳しいかもしれない」。残り12試合。Aクラス死守へ、底力が試される。

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