オリックス・山岡、今季初完封 苦手札幌ドームを克服
「日本ハム0-10オリックス」(15日、札幌ドーム)
オリックス・山岡泰輔投手はまったく危なげなかった。九回も先頭の西川に安打を許したものの後続を断ち、昨年8月26日の西武戦以来となる2度目の完封勝利。「あぁ疲れた」と笑顔で現れるとおどけて見せた。
初回先頭の浅間に安打、西川に四球といきなりピンチを迎えたが中田を併殺に打ち取る。ここから乗った。チェンジアップでタイミングをずらし、カットボールで打ち取り、三塁を踏ませぬ好投だ。
「ここは苦手だった。(マウンドが)硬いのに対応するのが難しい。足に(疲労が)くるのが早いし、ボールの軌道も変わってくるので。早く点を取ってもらったのでリズムよくいこうと思いました」
今季は4カ月近く勝てない時期があった。その間も米国から公式球と同じ重さで大きめと小さめの球を取り寄せ、微妙な指先の感覚を養う工夫を凝らした。その努力が硬いマウンドに素早く対応する力を身につけた。
自身札幌ドーム5試合目にして初勝利。福良監督は「このくらいできる投手ですから」と当然といった表情で話した。