横浜が準々決勝進出 新エース及川が12奪三振初完封 平田監督「力を出してくれた」

「秋季高校野球神奈川大会・4回戦、横浜7-0横浜創学館」(16日、サーティーフォー保土ケ谷)

 来秋ドラフト上位候補で最速152キロ左腕の横浜・及川(およかわ)雅貴投手(2年)が公式戦初完封を飾った。12奪三振で被安打はわずか3本と圧巻の内容。来春センバツ出場へ向け、チームを準々決勝進出へ導いた。

 今秋から背番号1を背負う剛腕が2球種のみで力を見せつけた。「指のかかりがよかった」と納得の直球は威力十分。切れ味鋭いスライダーも生かされ、打者の体勢を崩れさせながら空振りを奪っていった。

 二回に2段モーションを注意されても全く動じなかった。軸足に体重をしっかり乗せるため、「(右脚を)上げるのをゆっくりにしてやりました」と冷静に対応。新チームとなり、「しっかりプレーで引っ張っていかないと」と自覚は強い。

 五回には左翼越えの適時三塁打を放ちバットでも貢献したエースに、平田徹監督は「ある程度持っている力を出してくれたな」と称えた。次戦は宿敵・東海大相模と対戦する可能性が大きい。及川は「絶対に倒さないといけない相手」と気を引き締めた。

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