DeNA後藤が引退「松坂世代の一員でいられたことに感謝」同級生松坂のねぎらいに涙
「DeNA4-2中日」(22日、横浜スタジアム)
今季限りでの引退を表明した後藤武敏内野手(38)が代打出場し、空振り三振。今季本拠地最終戦で16年間の現役生活にピリオドを打った。試合後のセレモニーでは甲子園で春夏連覇した横浜高の同級生である中日・松坂大輔投手とDeNAの小池正晃コーチから花束を贈られ、3人で号泣しながら抱き合った。
今季初めて1軍に昇格した後藤は2点リードの七回、愛称の「ゴメス」コールの中、代打で登場。目に涙を浮かべながら打席へと向かった。
Aクラスを懸けての戦いが続いているとあって、対戦した中日の先発左腕・笠原も真剣勝負。
後藤は初球、2球目をフルスイングで空振りすると、3球目の外角ボール球は見逃し。しかし、4球目の変化球にはタイミング合わず、またも空振り。1度もバットに当てることなく、プロ最後の打席は空振り三振に終わった。
プロ16年間の通算成績は617試合に出場し、打率・255、52本塁打、184打点。
試合後、ファンにあいさつした後藤は、ゴメスコールの中、「松坂世代の一員でいられたことに感謝しきょう引退します。本当にありがとうございました」と涙。
さらに「CSの懸かった大事な時期に引退試合を催していただき、本当にありがとうございます。西武ライオンズに入団してから16年、うれしいことも楽しいこともたくさん経験させてもらい、感謝しています。7年前にトレードで第2の故郷、横浜に帰ってきました。横浜スタジアムの代打で出たときのゴメスコール本当にうれしかったです。ベイスターズはすごく明るく、元気のある素晴らしいチームです」とあいさつ。
さらに自身の家族にも感謝し、「16年間、支えてくれた嫁さんと子ども、そして両親に最大の感謝を込めてお礼を言いたいと思います」と言葉を結んだ。