ドラ1候補の東洋大・上茶谷、抜群の修正能力で完封、内野ゴロの山
「東都大学野球、東洋大4-0中大」(26日、神宮球場)
今秋ドラフト1位候補の東洋大・上茶谷大河投手(4年・京都学園)が自身2度目の完封勝利を挙げた。この日最速147キロの直球に100キロ台のカーブを織り交ぜるなど、緩急でほんろう。内野ゴロの山を築き、つけいる隙を与えなかった。
抜群の修正能力を見せつけた。試合前ブルペンでは「最悪に悪かった」と苦笑するほどの絶不調。しかし初回を終えると、「右脚が回ってくる」と表現する今春までの投球フォームを思い出し実践した。
効果はてきめんだった。二回以降、「真っすぐの球持ちがよくなった」と140キロ台中盤でも打者を差し込んでいく。変化球とのコンビネーションも生き、終わってみれば中大打線に一度もホームを踏ませず。今季2勝目を快投でつかんだ。
試合前のエースの出来から不安を感じていた杉本泰彦監督も「器用なピッチャー。修正ポイントもわかっている。すごいピッチャーだな」と舌を巻いた。「調子が悪い中で完封できたのはよかったのかな」と上茶谷。頼もしい右腕がリーグ4連覇へと導いていく。