ドラ1候補の東洋大・上茶谷 ブルペン絶不調なんの!抜群の修正能力で完封勝利

 「東都大学野球、東洋大4-0中大」(26日、神宮球場)

 1回戦2試合が行われ、東洋大と立正大が先勝した。東洋大は阪神などがドラフト1位候補に挙げる上茶谷大河投手(4年・京都学園)が自身2度目の完封で今季2勝目。立正大は八回に代打・伊藤弘法捕手(4年・桐光学園)の2点適時二塁打などで逆転し、シーソーゲームを制した。

 上茶谷が抜群の修正能力を見せつけた。試合前のブルペンでは「最悪だった」と苦笑するほどの絶不調。不安を打ち消そうとヒントにしたのは、好調時の自分自身だ。二回以降、今春の投球フォームをイメージ。「右脚が回ってくる」と軸足を蹴り上げる躍動感あふれる姿を取り戻した。

 フォームの微修正は効果てきめんだった。「真っすぐの球持ちがよくなった」と球速は140キロ台中盤ながら打者を差し込んでいく。緩急も駆使して14個の内野ゴロを奪い、三塁を踏ませず。「調子が悪い中で完封できたことはよかった」と手応えをつかんだ。

 この日は阪神など7球団が視察。ロッテ・永野チーフスカウトが「配球を考えたかな。賢い」と投球術を認めるようにプロの評価は不変だ。杉本泰彦監督(59)も「修正ポイントもわかっている。すごいピッチャーだな」と舌を巻いた。「いいときに近づいてきた」と上茶谷。復調気配のエースがチームを4連覇へと導く。

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