オリックス小谷野 同期の誇り、松坂に引退報告「ユーモアで返してくれて」
オリックスの小谷野栄一内野手(37)が27日、今季限りでの現役引退を発表した。この日、京セラドーム内で会見し「自分の中ではすっきりしています」と爽やかに語った。中日・松坂大輔投手(38)とは同学年でリトルシニア時代のチームメートで今季は5月30日の交流戦で対戦。一直、四球、三振に抑えられた松坂に26日に電話で引退を告げ「(松坂から)笑いながら『ヒット打ってないじゃん』って。クソっと思ったんですが。あいつなりにユーモアで返してくれて」と感謝した。
小谷野がプロ野球生活にピリオドを打つことを決断した。プロ16年目の今季は故障に苦しんで出場69試合で打率・210、1本塁打17打点。「努力すればするほど、より(イメージするプレーと実際の)ズレが大きくなってきた」と振り返った。
小谷野は創価高、創価大を経て02年度ドラフト5位で日本ハムに入団。パニック障害を発症するなどしたが。10年に打点王に輝くなど勝負強い打撃を発揮。15年からはFA権を行使してオリックスへ。会見前にはスーツ姿でグラウンドへ。チームメートや関係者らにあいさつした。
今季引退を表明した松坂世代は、巨人・杉内俊哉投手、DeNA・後藤武敏内野手、巨人などでプレーした村田修一内野手=BC栃木=。同世代の引退が相次ぐ中でバットを置くことにした小谷野は「松坂世代と言われたことは誇り。彼らと同じ世代でよかったと思っています」と話した。