日本ハム・宮西、プロ野球新325ホールドポイント チームは2年ぶりCS決定
「オリックス1-2日本ハム」(27日、京セラドーム大阪)
尊敬してやまない先輩が現役引退を発表した日、日本ハム・宮西尚生投手がまた金字塔を打ち立てた。今季40ホールドポイント目を挙げ、巨人・山口鉄を抜いて通算325ホールドポイントのプロ野球新記録をマーク。チームの連敗は3で止まり、2年ぶりのAクラス入り、CS進出が確定した。
出番は2点リードの七回。直近の登板2試合で敗戦投手になっていた左腕は「細かく考えずに、大胆に」と強い気持ちでマウンドに上がった。先頭の大城を中飛に仕留めると伏見、飯田の代打陣も抑えて三者凡退。「(記録は)頭になく、勝つことしか考えていなかった」と汗を拭った。
「小谷野さんにいろいろ助けてもらって、この数字があります」
試合後のヒーローインタビュー。08~14年の7年間、同じ時間を過ごした小谷野へ感謝の気持ちを伝えた。「2年目のオープン戦だったと思う。結構強くお互いの意見を言い合ってね。僕の中では一番のサード。引退されるのは寂しいけど、今度は僕がしっかりしないと」。これからも恩返しの旅路は続く。
今季のホールド数も36となり、自身2度目の最優秀中継ぎ投手にも近づいてきた。「岩瀬さん(中日)も引退されて、新しい時代というかね。目標とされる存在になりたい」。日本一を目指す秋。戦いはまだ終わらない。