「東都大学野球、中大５－２東洋大」（２８日、神宮球場）

　リーグ３連覇中の東洋大が連敗で勝ち点を落とした。ともに今秋ドラフト１位候補の上茶谷大河投手（４年・京都学園）と甲斐野央投手（４年・東洋大姫路）のコンビで５失点。今春最下位に沈んだ中大に苦杯をなめた。

　強力投手陣が崩れた。六回、同点となってなおも２死二、三塁のピンチから甲斐野が登板。しかし、制球が定まらず３連続四球で２点の勝ち越しを許した。七回にも２死三塁から痛打を浴びて２回１／３を投げ１失点。２７日に続く連日の救援失敗に、試合後は無言でバスに乗り込んだ。

　先発の上茶谷はこの「体の状態が張っていた」と、決して万全ではない中でのマウンドだった。この日最速１４７キロの直球を軸に初回から飛ばしたが、５回２／３を投げ４失点。今春から３連勝中だった得意の中大に、今季初黒星を喫した。

　“ドラ１候補リレー”も実らず序盤で勝ち点を落とし、４連覇へ向け痛い敗戦となった。「これを引きずっていてもしょうがない」と上茶谷。梅津晃大投手（４年・仙台育英）を含めた右腕３本柱で、再び上昇気流へと導く。