巨人、菅野完封で3位浮上 斎藤雅樹以来の年間7完封「目標の投手なのでうれしい」
「巨人1-0DeNA」(28日、東京ドーム)
長野のサヨナラ本塁打が飛び出した瞬間、巨人・菅野は笑顔で小林と抱き合った。103球の熱投、2試合連続完封で14勝目を挙げた。1989年の斎藤雅樹(現投手総合コーチ)以来、球団29年ぶり年間7完封。「僕だけで勝っているものではない。小林を含む野手が守ってくれ、今日のように長野さんが打ってくれて…。斎藤コーチはずっと目標の投手なのでうれしい」と声を弾ませた。
下半身の違和感を乗り越え、最後まで投げきった。試合途中、右脚を気にするしぐさを見せた。「何もなかったわけではないが、無理をしたわけでもなかった」。八回からは変化球主体で投球を続ける。九回1死一、二塁のピンチで宮崎の投ゴロをさばいた際、一瞬顔をしかめた。だが、続く乙坂を三飛に仕留め、気迫の投球でスコアボードに九つの「0」を並べた。
絶対に勝ちたかった。この日、昨年までチームメートだった村田修一さんが来場。「村田さんが来ると決まってから、なお勝たないといけないと思っていた」と、気合を入れてマウンドに上がっていた。
チームはCS圏内の3位に浮上した。高橋監督は「頑張ってくれた」とエースをねぎらい、右腕は「(この勝利は)かなり大きい。一つでも上の順位に行けるように最後まで頑張ります」と力を込めた。