中日・岩瀬、前人未到の1000試合登板 同期福留抑えて涙のお立ち台

 「中日4-3阪神」(28日、ナゴヤドーム)

 中日・岩瀬仁紀投手(43)がナゴヤドームで行われた阪神戦の九回に登板し、前人未到の通算1000試合登板を飾った。

 1000回目のコールだった。何度も立ち続けてきた本拠地のマウンドに、岩瀬が上がる。仲間がつくる記録への“花道”。自然と足は震えていた。

 「まさかここまでこられるとは思わなかったですけど…長い、長い道のりでした」。お立ち台では言葉に詰まった。目は赤く染まり、大歓声が震える声をかき消す。そこから見た景色は格別だった。

 出番は1点差の九回。先頭の糸原に死球を与え、1死一塁から中日に同期入団した福留との勝負を迎えた。同志であり、最高の敵。結果は一ゴロに抑え、「孝介とは同期でやってきた。打ち取れてよかった」と少しだけ表情も和らいだ。

 前人未到の1000試合登板。後続も抑え、407セーブ目を挙げた。鳴りやまない岩瀬コール。プロ20年目で笑顔に勝る、涙が光った。

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