日本ハム石井、引退登板で高校の後輩秋山と真剣勝負 栗山監督は涙
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「日本ハム-西武」(30日、札幌ドーム)
今季限りでの現役引退を表明した日本ハム・石井裕也投手が、引退登板。3点リードの七回、2死二塁で打席に秋山を迎えたところで、マウンドへ上がった。
しびれる場面での登板。栗山監督の粋の計らいだった。横浜商工(現横浜創学館)出身の石井にとっては、秋山は高校の後輩。両者ともに真剣勝負で臨み、石井が2-2からの141キロ直球で左飛に仕留めた。
先天性難聴を抱えながらハンディに負けず、現役生活は14年間にも及んだ。貴重な中継ぎ左腕として、通算329試合の登板。この日の引退会見では「悔いはないです」と、晴れやかな表情で語っていた。
降板後は中田らチームメートがベンチ前で出迎え。がっちりと抱き合った栗山監督の目は、真っ赤に潤んでいた。