中日・山井、現役続行「今季は納得できる投球できていた」

 中日・山井大介投手(40)が来季も現役を続ける意思を固めた。今季は史上9人目の40代完封勝利を挙げるなど10試合の登板で3勝(6敗)。30日もナゴヤ球場の屋内ブルペンで熱のこもった投球を見せた。球団も山井の意思を尊重する方針で、来季、竜一筋18年目のシーズンに臨む。

 ベテランの岩瀬と荒木が今季限りで引退する意思を固め、浅尾もユニホームを脱ぐ。それでも山井の心は揺らぐことがない。

 「今季は(1軍で)納得できる投球をできていた。チャンスを頂けるのであれば、その投球を来年も続けていきたい気持ちです」

 熱のこもった目に引退の二文字はない。今季は2軍で開幕を迎えたが、初登板だった5月22日のDeNA戦(横浜)でプロ野球史上9人目となる40代での完封勝利。10試合で防御率4・04。クオリティースタート(6回以上、自責点3以下)は6度を数え、ベテラン健在を印象づけたシーズンでもあった。

 球団関係者は「まだ現役を続けることができるだけの力を見せているし、功労者でもある。本人の意思を尊重したい」と話す。強く美しかった、竜の良き伝統を知る右腕は、来季もマウンドで勝負に力を尽くす。

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