日本ハム・石井裕「悔いない」 サイレントK引退会見
「日本ハム4-1西武」(30日、札幌ドーム)
今季限りでの現役引退を表明した日本ハム・石井裕也投手(37)が30日、札幌市内の球団事務所で会見を行った。この日は引退選手特例で出場選手登録され、3点リードの七回2死二塁の場面でマウンドへ。母校・横浜商工(現横浜創学館)の後輩・秋山を左飛に抑えてピンチを脱し、有終の美を飾った。
「14年間、野球をやれて幸せでした」。先天性難聴のハンディを抱えながら三振を奪う投球は「サイレントK」と呼ばれた。野球ファンだけでなく、多くの人々の希望だった。
通算330試合の登板で19勝19敗6セーブ、83ホールド。試合後の引退セレモニーでは胴上げで4度宙を舞い、涙に暮れた。「(今後も)野球に関わりたい気持ちはあります」。これから先の人生も白球とともにある。