ヤクルト・大引が2打席連発!プロ12年目で初の1試合2発「自分がビックリ」
「ヤクルト8-5巨人」(1日、神宮球場)
ベテランの予想外の爆発が、CS進出決定の祝砲となった。ヤクルト・大引が先制弾を含む2打席連発。プロ12年目で初めてという1試合2発に「自分が一番ビックリしました」とお立ち台で客席を笑わせた。
二回無死一塁では、スライダーを左翼席へ運ぶ先制の3号2ラン。四回無死では直球を左越えに運ぶ4号ソロ。いずれも吉川光の失投を逃さず“左殺し”の役目を果たした。
キャンプで下半身のコンディション不良を訴えて出遅れ。4月下旬に戦列復帰したが、6月上旬に再び痛めて離脱した。それでも、8月31日に復帰後は打率・364。リハビリ中に「1つの勝ちが大きくなる時期に戻りたい」と見据えていた正念場で、チームを助ける働きが目立つ。「深く密度が濃い、印象的な仕事はできたかな」と胸を張った。
昨季96敗のチームが成し遂げたV字回復。大引は「優勝しても取れなかった日本一を取れるチャンス。ずうずうしく取りに行きたい」と宣言した。下克上のストーリーには、まだ続きがある。