金足農・吉田が有終の美「手応えがあった」最速152キロ5回11Kで勝利

侍ポーズをずる金足農・吉田=福井県営球場(撮影・持木克友)
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 「福井国体・高校野球硬式・2回戦、金足農7-0常葉大菊川」(2日、福井県営野球場)

 今夏の甲子園で準優勝した金足農・吉田輝星投手(3年)が、高校最後の公式戦で有終の美を飾った。自己最速の152キロをマークするなど、5回4安打無失点11奪三振の圧巻投球。チームを勝利に導いた。

 マウンドに上がるとスタンドの大半を埋めたファンから拍手が巻き起こり、その多くがカメラを構えた。初回から148キロを計測。2死満塁のピンチを招いたが、6番・伊藤を空振り三振に仕留めて大歓声を浴びた。

 さらに二回は8番漢人に対し、152キロで見逃し三振。自己最速を2キロ更新する剛速球を投げ込んだ。マウンド上の右腕は電光掲示板で球速を確認し、ガッツポーズ。客席からはどよめきが起こった。

 五回まで4安打無失点、圧巻の11奪三振。U18日本代表でチームメートだった奈良間を144キロで空振り三振に仕留めるなど、驚異的な奪三振ショーを演じた。六回から右翼のポジションに回ると、七回の守備では右翼後方の打球を好捕した後、転がりながら捕球をアピール。マウンドを降りても、存在感を示した。

 3番打者としては、初回1死二塁で中前に先制適時打。再びスタンドは大きく盛り上がった。

 七回、金足農は甲子園でも決めたスクイズで締め、7-0のコールド勝ち。ナイン全員での“全力校歌”も歌い、有終の美を飾った。

 吉田は「(152キロは)ざわついていて、リリースの手応えがあったのでこれは出たかなと思いました。最後の試合を楽しめて良かったです。4チームですが、1位になれて良かったです」と笑顔。注目の進路については「全くまだ。周りからはよく、『後悔しないような道を選べ』と言われるのでそれを意識したい」とうなずいた。

 今大会は、台風24号の影響で大会日程が変更され、準決勝、決勝が打ち切りとなっているため、高校生活最後の公式戦となる。

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