巨人・由伸監督退任「勝てなかったのは現実」 3年連続V逸、自らの責任を強調
今季限りで退任することが決まった巨人・高橋由伸監督(43)が3日、遠征先の広島県内のホテルで取材に応じた。報道陣に囲まれ「チームの成績が良くないというところで、やっぱり監督として責任を取らなくちゃいけないし、責任を取って辞めますということを、山口オーナーに直接伝えました」と、引き締まった表情で重い決断の理由を口にした。
2016年の就任から3年連続V逸。勝利と育成の両立という難しい命題を背負い、指揮を執ってきた。それでも「優勝を目指してどこのチームも戦うわけですから。そこで勝てなかったのは現実ですよね」と潔く自らの責任を強調した。
就任3年目の今季は、岡本や吉川尚ら若手を積極的に起用した。「それは(残り)試合があるので、まだ終わっていないのでね」と総括はしなかった指揮官。時には我慢もありながらの登用で世代交代への流れを作り、来季以降への確かな可能性を残した。
4日の広島戦を含め残り2試合。この日、3位で並んでいたDeNAが敗れ、単独3位に浮上した。2年ぶりのCS進出の可能性はまだ残っている。「残り2試合、何とか勝って。とにかく自分たちのできることをやって、次につながればいいなと思ってます」。決然と前を見据えた。