金足農・吉田輝星、大争奪戦へ 巨人・岡崎スカウト部長「いい投手」と高評価

 金足農・吉田輝星投手(3年)がプロ志望届を提出することが5日、分かった。今夏の甲子園を沸かせたスター右腕が進路を明らかにしたことで、25日のドラフト会議で複数球団による1位競合は必至。巨人や楽天、日本ハム、DeNAなど高く評価している球団は数多く、大争奪戦となることは間違いない。

 甲子園のスター右腕が下した進路表明。最速152キロの直球に加え、スライダー、スプリットなどの変化球も一級品。高卒1年目から活躍する可能性の高い“金の卵”に対し、複数球団による1位競合が濃厚となった。

 吉田自身が「好き」と公言した巨人は、都内の球団事務所でスカウト会議を実施。岡崎スカウト部長は、指名の可能性には言及しなかったが「もちろんいいピッチャーだと思いますよ」と改めて高い評価を下した。

 東北・仙台に本拠を置く楽天・石井GMも「評価は変わらない。1位で消えるような素晴らしい投手」と高評価。この日もスカウト陣と会議を行い「ドラフトに関しては、まずスカウトの人としっかりと決めて、球団の位置づけや方針を加味して決めていきたい」と話すにとどめた。

 DeNA・三原代表は「間違いなく1位候補」と明言。「集客力もあるし、実力も即戦力として高く評価している」と話した。千葉・鎌ケ谷の2軍施設での育成会議後に取材に応じた日本ハム・吉村GMは「ドラフトではナンバー1の選手を入札する」と宣言。今後、1位候補を絞り込む見込みだ。

 ドラフト会議まで約3週間。各球団とも、今後のスカウト会議で1位指名候補として検討するのは間違いない逸材。最終的に何球団が指名に踏み切るか、注目を集めそうだ。

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