オリックス・西村監督が誕生 長村本部長「3年間選手をしっかり見てくれた」

 オリックスは5日、新監督に西村徳文ヘッドコーチ(58)が就任すると発表した。11日に就任会見を行う。球団は福良淳一監督(58)の今季限りでの退任を受けて、後任を検討。福良監督のもとでヘッドコーチとして3年間、チームを見てきた点や、2010年にロッテ監督として日本一に導いた経験を高く評価した。田口壮2軍監督(49)も1軍指導陣に加わる見込み。

 福良監督の最後の指揮となる今季最終戦を終えて、西村ヘッドコーチの来季監督就任の正式発表となった。

 長村球団本部長は「ヘッドコーチとして3年間、選手をしっかり見てくれた。思い入れもあり、(チームを)レベルアップをさせたいという思いもある。ロッテの監督の経験もあるのも大きなポイントとなった」と就任を要請した理由を説明した。

 球団は福良監督の3年間の指導を評価。続投を要請したが固辞された。そこで福良野球と育成方針を継承できる人物を検討。3年間、福良監督の右腕としてチームを見てきた西村ヘッドコーチに白羽の矢を立てた。

 ただ、当初は西村ヘッドコーチも辞任を申し入れてりおり、交渉は難航。数度の会談を経て「チームへの愛着があるならそのまま引き継いでほしい」との要望を受けて、ようやく監督就任を快諾したという。

 西村ヘッドは選手時代はロッテで4年連続盗塁王や首位打者など数々のタイトルを獲得。引退後はコーチ、監督を歴任。2010年には史上初めてリーグ3位から日本一の偉業に導いた。

 今後は史上唯一の下克上を成し遂げた指導力で、福良野球を引き継ぎ常勝球団の礎を作り上げる。

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