富士大・鈴木 大学屈指の左腕がプロ入りへアピール 11球団視察
「オープン戦、富士大3-2慶大」(7日、慶大グラウンド)
北東北大学リーグで10季連続33度目の優勝を飾った富士大が、東京六大学リーグ秋春連覇中の慶大に競り勝った。今秋ドラフト候補左腕・鈴木翔天(そら)投手(4年・向上)が先発し、6回2失点。視察に訪れた阪神など11球団の前で好投した。
投げるたび上がる雄たけびに、気持ちがあふれ出ていた。鈴木は今秋リーグ戦・ノースアジア大との2回戦以来となる先発マウンド。序盤は変化球の制球に苦しみながら、三回から最速149キロを誇る直球中心に組み立てた。
二回に暴投で2点を失ったが、「腕が振れていた」と六回にマウンドを降りるまで被安打はわずか2本のみに封じた。今春に痛めた左ヒジも7、8割まで状態は回復。「真っすぐのキレはよくなってきている」と手応えをつかんだ。
3年秋のリーグ戦で完全試合を達成するなど、潜在能力は高い。27日からは明治神宮大会東北地区大学代表決定戦が控える。先制打を放ったチームメートの佐藤龍世内野手(4年・北海)とともに、プロ入りへアピールを続けていく。