東洋大3連敗 梅津力投も守護神・甲斐野が3試合連続救援失敗
「東都大学野球、駒大2-1東洋大」(9日、神宮球場)
東洋大がサヨナラ負けを喫し、第4週の中大戦から3連敗となった。今秋ドラフト上位候補の梅津晃大投手(4年・仙台育英)が初めてカード初戦を任され、八回途中1失点と力投。しかし、後を受けたドラフト1位候補の甲斐野央投手(4年・東洋大姫路)が九回に痛打を浴びた。
守護神がまたも役割を果たせなかった。同点のまま迎えた九回2死一塁。甲斐野は左中間を破られ、一塁走者の生還を許した。「ストライクが欲しくなって…」と捉えられたのは真ん中高めに入った直球。この日の最速は140キロ台と剛速球が影を潜め、自身3試合連続で救援に失敗し顔をゆがめた。
先発の梅津は初回に2つの暴投が絡み先制点を許したが、粘りの投球を披露した。136球を投げ、今季最長となる7回3分の2を1失点。またも味方の援護に恵まれず、リーグ戦初勝利はお預けとなり「先制点を与えてしまったことが反省かな」と敗戦の責任を負った。
上茶谷大河投手(4年・京都学園)を含め強力投手陣を擁しながら、打線が振るわず勝ちきれない。杉本泰彦監督は「ピッチャーを見殺しにしてしまっている」と野手陣の不調を嘆いた。リーグ4連覇を狙う王者が苦しんでいる。