履正社、さあストップ・ザ・桐蔭や 1イニング3発で決勝進出
「秋季高校野球大阪大会・準決勝、履正社12-5大商大堺」(13日、大阪シティ信用金庫スタジアム)
準決勝2試合が行われ、履正社と大阪桐蔭が決勝へ進出し、秋季近畿大会(20日開幕、兵庫)出場を決めた。履正社は初回に1イニング3本塁打を放って大商大堺を圧倒。決勝では、今夏の大阪大会準決勝で屈辱的な敗戦を喫したライバルにリベンジを狙う。
履正社は試合開始直後に主導権を握った。初回1死一、二塁で井上広大外野手(2年)が左翼席へ先制3ラン。2死後には、主将・野口海音捕手(2年)と、池田凜内野手(1年)が2者連続ソロを放った。1イニング3発。履正社が自慢の強力打線が破壊力を見せ、3年連続の秋季近畿大会切符をつかんだ。
野口は「絶対にセンバツに出るという意識でやってきたので」。準優勝した17年センバツ以来となる甲子園出場に向けた“第一関門”突破に、ほっとした表情を見せた。
決勝は大阪桐蔭との対戦。今夏の大阪大会準決勝で、1点リードの九回2死走者なしから、悪夢の逆転負けを喫して以来だ。
当時、マスクをかぶっていた野口は「オーラがあって強い。少しのミスでもつけ込んでくる」と警戒。それでも一歩も引くつもりはない。「大阪1位で出るという気持ちはある」。大阪桐蔭には16年秋季大阪大会で勝って以降、公式戦4連敗中。今度こそ、独走を続けるライバルを止める。