ソフトバンク・工藤監督 5本塁打の打線に「野球の神様も宿ってくれた」
「パCSファーストS・第3戦、ソフトバンク5-2日本ハム」(15日、ヤフオクドーム)
レギュラーシーズン2位のソフトバンクが3位・日本ハムを下してこのシリーズ2勝1敗として、5年連続でのCSファイナルS進出を決めた。ソフトバンクは17日から1位・西武と日本シリーズ進出をかけて戦う。
勝利監督インタビューを受けた工藤公康監督は、「本当に心臓が飛び出るぐらい始まる前から緊張していましたが、こうやって勝つ事ができてうれしい」と笑顔。
試合は全得点を5本のソロ本塁打でたたき出す空中戦となったが、「あの打席の中でみんなが集中してくれ、甘い球を逃さぬように、野球の神様も宿ってくれたと思いますが、みんないいホームランを打ってくれたと思います。選手たちが絶対勝つんだという思いがバットに乗り移ってくれて打ってくれたホームランだと思います」と先制本塁打の明石、2打席連発のデスパイネら打者陣を称えた。
さらに投手陣については、先発した東浜については、五回先頭のアルシアにヒット、続く横尾に四球を与えてピンチを招くと、石川へ早々と交代。この決断については「この第3戦に挑むにあたって精神的な疲れもあったでしょうし、1球1球魂を込めて投げてくれたので普段の倍ぐらいは疲れていると思ったので、早めに代える決断をしていました」と振り返った。
東浜からマウンドを受けた2番手・石川は、後続を3人で仕留めて反撃の芽を摘み、「疲れているとは思うがしっかりと投げてくれた」と称賛。その後も嘉弥真、加治屋、森とつないで得点を与えず、「嘉弥真くんは、厳しい場面でよく投げてくれた。加治屋くんは(昨日の)リベンジができて良かった。彼がこの1年、しっかり頑張ってきて、きょう抑えてくれたのは本当に良かった」と話し、ベンチにいた加治屋に「おめでとう」と呼びかけた。
17日からは日本シリーズ進出をかけて、レギュラーシーズン1位の西武と敵地で戦う。「シーズンと同じようにみんなを信用してひとつずつ、あしたのことを考えず、戦ってくる。1年間戦ってきて、またここからということになるが、心をひとつにもういっちょと、1試合1試合戦って日本シリーズに行けるように頑張ってきます」とファンの声援に応えていた。