中日・与田新監督、就任記者会見 強竜復活へ「向かってきてほしい」
中日の与田剛新監督(52)が15日、名古屋市中区の「クラブ東海」で就任記者会見を行い、「自分に向かってきてほしい」と選手にメッセージを送った。3年契約で年俸は1億円。目標は「優勝」。指揮官として23年ぶりの古巣復帰を果たしたかつての剛腕守護神が、強竜再建へカジを握る。
与田新監督の表情は古巣復帰の喜びにあふれていた。中日の第33代監督就任が正式に決まり、選手へのメッセージを求められると、熱い気持ちが言葉としてあふれ出た。
「俺を使ってくれ-という気持ちで、どんどん自分をアピールして向かってきてほしい。まずは対戦相手よりも私に向かってきてほしい」
22年前、ロッテとのトレードで名古屋を離れた。ただ、家族全員、本籍地は名古屋市から動いていない。ドラフト1位で単独指名を受け、プロになる夢をかなえてもらった。育ててもらった。その恩義は厚く残っている。
「ドラゴンズを去るとき、もう一度この場所に戻ってきたいという思いを持っていた。家族からの反対は全くない。『素晴らしい依頼を受けたわけだから、しっかりやってほしい』という言葉でした」
戦いのイメージはできている。「しっかり準備して、最後まであきらめない。これは選手も貫いてほしい。優勝、それだけを目指して戦っていく」と話した口調は熱を帯びた。
25日はドラフト会議に出席する。その前にナゴヤ球場で行われる秋季練習や、みやざきフェニックス・リーグを視察する。星野仙一の魂を継承する男。さあ、与田竜が動きだす。