ソフトバンク柳田、自身初のCSMVP 連発4打点!日本Sへ「ワクワク」
「パCSファイナルS・第5戦、西武5-6ソフトバンク」(21日、メットライフドーム)
ソフトバンクが柳田悠岐外野手(30)の4打点などの活躍で西武を6-5で破り、3連勝で対戦成績を4勝1敗として2年連続で日本シリーズ進出を決めた。“下克上”はチーム初。パでは3位から勝ち上がって日本シリーズを制した2010年のロッテ以来。日本シリーズは27日に広島市のマツダスタジアムで開幕し、セ・リーグを3連覇し、2年ぶりにCSを突破した広島と対戦する。
チーム史上初の「下克上」達成の原動力となった4番は胸を張った。ソフトバンク・柳田がファイナルS5試合で打率・450、2本塁打、8打点。ファーストSの3戦を合わせても3割超えで、自身初のMVPに輝いた。「また大舞台で野球ができる。ワクワクする」と拳を握った。
初回無死満塁。ウルフがフルカウントから投じた6球目をはじき返し、走者一掃の先制3点二塁打に。「点を取ることが自分の仕事。集中していけた」。二塁ベース上で会心のガッツポーズを披露した。
1点差に迫られた六回。「少し崩された」と言いつつも、前日第4戦の一発を想起させる驚弾で貴重な追加点が勝利を呼び寄せた。一方で「西武は強い。勝てるとは思わなかった」と敬意を払うライバルの思いも胸に、日本シリーズへ臨む覚悟だ。
相手は、幼少時代から熱狂的に声援を送った広島カープだ。大学卒業まで過ごした、愛する故郷広島。それでも2年連続日本一というチームの栄冠を見据え、すぐさま気持ちを切り替えている。「足も使え、いい打者がたくさん。投手もいい。全身全霊をかけて頑張る」。歓喜のゴールテープを切るまで、タカの4番はフルスイングを続ける。