巨人・原監督、由伸氏を思いやる「辞任する必要はなかった」

巨人・高橋由伸前監督と握手を交わす巨人・原辰徳新監督=よみうり大手町小ホール(撮影・棚橋慶太)
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 巨人・原辰徳新監督が23日、都内で就任会見を行い、同席した高橋由伸前監督について、「私の中で彼が責任を取る、辞任をする必要はまったくなかったと思っています」とフォローした。

 カメラのフラッシュを浴びながら、原新監督は高橋前監督とともにスーツ姿で壇上へ。同席した山口寿一オーナーも含め、全員が引き締まった表情で着席した。冒頭、山口オーナーは原監督と3年契約で合意したことを発表。高橋前監督については「再びユニホームを着て戻ってきてほしいというのが私の願い」と、監督として再登板を期待した。

 原監督は「若きリーダー高橋由伸より、しっかり引き継ぎ、そして彼が3年、しっかり新しいものを築き上げてくれたものを継承して目標をもって巨人軍監督としてやっていきたい」と抱負。再々登板へ、「戦いに臨むエネルギーがヒシヒシと湧いてきている」とうなずいた。

 一方で、15年にバトンを渡した由伸氏への複雑な思いも明かした。由伸政権の3年を振り返り、「結果的に数字という部分では悔しい結果になりましたけど、いいものを残してくれた。私の中で彼が責任を取る、辞任をする必要はまったくなかったと思っています」と、かばった。

 由伸氏の今後について、原監督が自ら、自身のもとでコーチやスタッフとして現場に残ることも提案したという。ただ、由伸氏は現場を離れることを選択。そのやり取りについて「彼はチームのいいところ、欠点がよく分かっています。何とかスタッフに入った状態で戦いをしたいと思い、彼にも伝えました。しかし、彼は少しフリーな時間の中で自分を見つめたいということで、納得しました」と明かした。

 高橋監督は再登板への思いを問われ、「今年で辞めるので…。次の話は自分自身、何も考えてない。力のなさを振り返らなくてはいけない。何をしたいのか、もう少ししっかり考えたい」と語るにとどめた。ファンへ謝罪の言葉を繰り返し、「私の力不足。申し訳ない。貴重な時間を過ごさせてもらった」と述べた。

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