ロッテ井口監督が大阪桐蔭・藤原の1位指名公表「競合覚悟。くじは私が引く」
ロッテは23日、千葉市・美浜区のZOZOマリンスタジアム内でスカウト会議を開き、25日のドラフト会議で大阪桐蔭高の藤原恭大外野手(18)を1位指名すると公表した。
午後1時半から始まった会議は約6時間にも及んだ。結果は満場一致(林本部長)となった。
井口監督はハッキリと言った。「大阪桐蔭の藤原くんでいきます」
さらに「昨年は内野手を2人(安田、藤岡)取ってもらいましたが、外野手は年齢層が上がってきている。将来を考えてもマッチする選手です」と話し、さらに続けた。
「走攻守そろった選手で(トリプル3も)期待してみたいなあと。西武の秋山というタイプになるんじゃないかと思っています」。
ロッテは外野手の若返りが急務となっている。ケガから復帰した荻野、清田、伊志嶺は30歳を超えており、FA権を取得した31歳の角中は去就が微妙だ。
今季、日本ハムから移籍した岡、加藤、菅野らもレギュラーを取るまでには至っていない。
超高校級の藤原には数球団の競合が予想されるが、井口監督は「(くじは)私が引きます。(競合は)覚悟しています」
昨年は山室球団社長が井口監督から「お願いします」と要望されて引き受けた。
今年は「社長命令でやれと言われた」(井口監督)という。
山室社長は16年のドラフトで外れ1位史上最多の5球団となった佐々木を引き当てた。
さらに昨年も外れ1位で阪神、ソフトバンクに競り勝って安田の交渉権を獲得した。
井口監督は「右(手)か左(手)か迷っています」と話した。果たして25日はどちらの手を使うのか。注目のシーンとなりそうだ。