平成最後のドラフト 大物獲得、くじ引き強運チームは…意外にもあの球団

 平成最後のドラフト会議が25日、都内のホテルで行われる。早くも大阪桐蔭・根尾昂内野手には巨人、ヤクルト、中日のセ・リーグ3球団が1位指名を公表。さらにロッテは同じ大阪桐蔭の藤原恭大外野手の1位指名を明かした。オリックスが1位公言の報徳学園・小園海斗内野手や金足農の吉田輝星投手らも競合必死だが、命運分けるのは、くじ引き。12球団、“平成最後の大物”を釣り上げる強運チームはどこなのか?

 2010年以降のデータをひもとくと、一番多くのドラ1くじの当たりを引いている球団はロッテ。2010年の斎藤佑樹、12年の藤浪晋太郎、16年の田中正義、17年の清宮幸太郎と外してはいるが、2度目の入札で競合したそれぞれ、伊志嶺、松永、佐々木、安田をゲット。さらに11年の藤岡、13年の石川、15年の平沢を競合の末、獲得している。11回クジを引いて7回当てており、勝率では12球団ダントツの強運ぶりだ。

 逆にツキのなさを感じるのは2017年に西武と競合した田嶋大樹の交渉権を手にしたオリックス。田嶋を当て連敗を阻止したが、近鉄時代から12連敗を喫していた。

 田嶋を外した西武だが、ドラフトスタイルとして一本釣りが多く、4回クジを引き、10年に大石、12年に東浜を外して2度目の入札となった増田を広島との競合の末に獲得するなど、2回当たりくじを引いている。

 それでも近年は果敢にくじ引きに挑んでいるチームは多く、日本ハムは2012年に大谷翔平を単独指名した以外はすべて競合。昨年は清宮を、14年には有原、11年には菅野、10年には斎藤佑を獲得した。一方で13年には松井裕を指名も外して、柿田、岩貞とさらに外したことも。

 セ・リーグではヤクルト、阪神が最多の11回クジに挑み、ヤクルトは10年に外れ外れ1位で山田哲を獲得。昨年は清宮を外し、デビュー初打席アーチを放った村上の交渉権を獲得するなど、3回の当たりを引いている。阪神は藤浪、高山ら“3勝”。

 この2球団に次いで10回のDeNAは1度目の1位入札で当てたことはなく、2014年に有原を外しての2度目の入札で守護神・山崎の交渉権を獲得するなど、“2勝”している。巨人は10年以降、当たりクジを引いたのは1回だけ。直近は昨年の清宮ら5連敗を喫している。

 どこの球団にドラフトの女神が微笑むのか、目が離せない。

 【各球団の重複クジ引き回数と当たり回数】(2010年以降)

 広島 2/8

 ヤクルト 3/11

 巨人 1/7

 DeNA 2/10

 中日 3/6

 阪神 4/11

 西武 2/4

 ソフトバンク 3/9

 日本ハム 4/11

 オリックス 1/7

 ロッテ 7/11

 楽天 4/9

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