日本ハム外れ1位の吉田輝星、沢村賞狙う ダル、大谷のエース道に続く!
「プロ野球ドラフト会議」(25日、グランドプリンスホテル新高輪)
今夏の甲子園準優勝右腕・吉田輝星投手(17)=金足農=は、日本ハムの外れ1位として単独指名された。既定路線だった大学進学から一転、挑戦を決めたプロの世界。侍ジャパン高校代表としての経験を胸に、「もう一度世界を背負って戦える選手になりたい」と球界を代表する投手になることを誓った。
甲子園のスターが立つ新たなステージは、北の大地に決まった。会見場所の同校体育館には、52社130人の報道陣が集結。無数のフラッシュを浴びながら、ドラフトの目玉は落ち着いた表情で姿を現した。北海道の印象を聞かれると、「秋田よりも質がいい雪が降る」。やや硬かった表情がゆるみ、高校生らしくはにかんだ。
「早く決まる日が来てほしい」と待ちわびた瞬間だ。ドラフトの様子は同校食堂で、中泉一豊監督(46)ら学校関係者、野球部員、父・正樹さん(43)らとともに見守った。最初の入札で名前は呼ばれず。それでも、12人しかいないドラフト1位に堂々と名を連ねた。
憧れの舞台に立つだけで満足するつもりはない。「(日本ハムは)高校からドラフト1位で行った先輩(選手)が活躍している。自分も一緒に活躍したい」と力強く宣言。チームメートが「沢村賞を取りたいと言っていた」と明かすように、先発完投型が目標だ。
交渉権を得た栗山英樹監督(57)は「力でねじ伏せられる投手じゃないと優勝できないと思った。確信を持ってすごい投手」と期待。海を渡ったダルビッシュ(現カブス)、大谷(現エンゼルス)らが育った球団で、大エースを目指す。