オリックス・宮内オーナー「私も若くない」 西村監督に早期Vを厳命
オリックス・宮内義彦オーナー(83)が26日、就任あいさつに訪れた西村徳文新監督(58)に早期の優勝を期待した。そのため、国内FA権を取得した西、海外FA権を取得した金子の引き留めを強く要望した。
最後の優勝は1996年。12球団で最も優勝から遠ざかる。
「記憶の中にはあるが、あれは前世紀の話。新しい歴史を作らないといけない。私も若くない。3年、5年先とは言いたくない。近く、強いチームを作ってうまくいけばと思っています」
野球を愛し、球団を愛するからこそのV指令だ。夢物語のつもりはない。チームの戦力分析も頭にある。
「投手力はかなり充実していた。この投手力を落とさないようにすること。弱点は打つ方。1点にずいぶん泣いた。それはなんとかしてくださいよ、と言いました」
得点力アップは西村新監督に託した。投手力維持のために2人のFA戦士について「FAは権利ですが、誠意を持って残ってもらう努力をしたい。残ってもらえるようにしないといけないと思っています」と話した。
西がFA宣言すれば、阪神、中日、ソフトバンクなどが獲得に名乗りを上げるとみられるが、球団側は年俸2億円の4年契約程度の条件を用意し、残留を要請する予定。総帥の一声次第では、さらなる条件の上積みもあるかもしれない。