長期治療が必要な“慶大野球部員”中学生が始球式 早慶戦始球式
「東京六大学野球、早大-慶大」(27日、神宮球場)
8月から慶大野球部に参加している長期治療が必要な中学生・岩田遼君が、始球式を務めた。
一度振りかぶったものの、バランスを嫌ってか仕切り直した。体勢を整えた2度目の挑戦で投球。「ベースまで届いたことはうれしかったですが、狙ったコースとは違った。全力を尽くしたので悔いはないです」と大役を全うした。
もともと野球が好きだった岩田君は、成長軟骨に異常がある骨の病気を抱えている。一般的な野球クラブへの加入は難しい中、特定非営利法人Being ALIVE Japanが企画・運営する「長期療養児とスポーツチームのマッチング事業(TEAMMATES)」の一環として慶大野球部への加入が実現した。大学スポーツでは初の試みだ。
これまでに4回、慶大野球部の練習に参加した。部員らのサポートを受け、12月まで定期的に活動を行っていく予定となっている。