履正社“寺島2世”清水が3安打12三振 公式戦初完封で4強
「秋季高校野球近畿大会・準々決勝、履正社5-0福知山成美」(28日、ほっともっとフィールド神戸)
履正社(大阪1位)が福知山成美(京都1位)を下し、4強に進出した。最速145キロの先発左腕・清水大成投手(2年)が、9回3安打で公式戦初完封。毎回の12三振を奪う力投を見せ、準優勝した2017年以来、2年ぶりのセンバツ出場に当確ランプをともした。
勝てば、自身初の甲子園出場が決定的となる一戦。清水は「何としても甲子園に行きたかったので、試合前から意識していた。変化球も決まっていたし、(投球内容は)ベストだったと思う」と快投を笑顔で振り返った。
OBのヤクルト・寺島に憧れ、「ピンチでも堂々としているところとかを参考にさせてもらっている」という左腕。今夏の悔しさをバネに成長した。
今夏の北大阪大会準決勝・大阪桐蔭戦は、救援で登板して1死も取れずに降板した。「みんなにカバーしてもらった。あの経験をこのこの秋につなげようと思った」。新チームでは妥協せずに追い込み、結果を残して背番号「1」をつかんだ。
岡田龍生監督は「いつもボールが先行したりするけど、ストライク先行で投げられていたし、球数も少なかった。今まで見た中で一番よかった」とエースをたたえた。