巨人・原監督、選手再生に着手 宮国に密着「潜在能力起きろ!」
巨人・原辰徳監督(60)が28日、選手再生に着手した。川崎市のジャイアンツ球場での秋季練習2日目。ナインが投手と野手に分かれると、指揮官はブルペンへ移動し、来季9年目を迎える宮国椋丞投手(26)に密着。フォーム修正へ、自ら範を示すなどの熱血ぶりで“再生工場”が稼働を始めた。
「宮国ね。生きてるんだか死んでるんだか分からないよ。どちらかというと、のんびり屋さんだからね。潜在能力起きろ!という感じでたたいてあげないといけないね」
前日、「ニューリョウスケになろうな」と声をかけた。それから1日。変わろうとする姿に目を細めた。「少し(腕が)下がっていたでしょ。スリークオーター気味に。昨日、帰って学習してた」。捕手の後ろに立ち観察し、その後は身ぶり手ぶりも交えた。前政権時の13年に開幕投手を託した右腕への期待がにじみ出た。
25日のドラフト会議で、1位以外は高校生を指名し「現有の戦力を鍛えようかね」と話していた指揮官。その一環となる指導だった。「プロ野球に入ってきた選手に潜在能力はある。でもいつしか萎縮している。いつしか自分で決めつけてしまっている。それに気づかせてあげるのは大事な作業」。多くの“気づき”を与え、底上げへつなげる。